以前に、「画面解像度?印刷解像度?ポスター印刷に関する解像度について」という記事を公開しましたが意外に反響が多かったので、実際にどれくらいの鮮明さで印刷されるか実証してみました。
おさらいですがここでいう解像度とは画像データにおけるppiのことです。
前回の記事でB0サイズで印刷する場合、解像度を200ppiにするとしたら必要なピクセル数は11465px×8110pxという説明をさせていただきましたが、それってどれくらいの性能のカメラが必要なのでしょうか?
実はB0サイズのものを200ppiで印刷したい場合、上記ピクセル数が必要とすれば約9,300万画素のカメラが必要ということになります。
現行の商品ですと富士フィルムからGFX100という機種(解像度は1億200万画素)が発表されていますが、GFX100のような超ハイスペックなカメラで撮影した画像でないと当店の推奨する200ppiを満たすことが出来ないということになってしまいます。(2020年1月22日時点で価格.comでの最安値が1,212,750円ととても高価!)
・・・というのは数値だけの話であって実際にお客様から入稿いただいたB0サイズ等の大きなポスターを印刷しても綺麗に印刷されているデジカメ写真データもあります。
ということで実際に2,000万〜3,000万画素程度のデジカメ(EOS 5D MarkⅣ・SONY
α7Ⅲ)とiPhone(iPhoneXS・iPhoneSE)を使って撮影した写真をB0サイズで印刷してみました!
先ほど「きれいに印刷されている写真データもあります」と説明しましたが、何が違うのでしょうか。
実は同じ画素数であってもカメラによってレンズの性能などの違いで優劣があります。また撮影されてからphotoshop等の画像ソフトで解像度を上げると更にキレイに印刷されることもあったりするので実際に試しに印刷してみたいと思います。
上記のカメラで撮影したデータをB0サイズでポスター印刷します。 ただしデジカメで撮影したデータは縦横比(アスペクト比)がB0等の用紙の規格サイズと異なりますので、はみ出た部分をトリミングします。
各カメラの縦横比(アスペクト比)
用紙の規格サイズの縦横比(アスペクト比)は厳密に言うと√2:1 です。わかりやすくすると1.414 :1になりますのでそれぞれ5Dは6335px×4480pxに、α7Ⅲは5656px×4000pxに、iPhoneXS、iPhoneSEは4032px×2851pxにトリミングします。
トリミングしたものをB0サイズで印刷するなら
写真をクリックすると拡大されます
ごらんのとおり、5D Mark
IV、α7IIIで撮影したものの方が綺麗に仕上がっていますね。
iPhoneに関しては近づいて見るほどにドットが視認出来てしまいますが、離れて見ることが想定される大型ポスターですので、
個人的な感想としてはポスターとして使用に耐えうるクオリティだと思います。
XSとSEは同じ解像度ですが、花びらの輪郭の再現度を比較すると鮮明さはより新型のXSに軍配が上がるでしょう。
では解像度を上げるとどうなるのでしょうか。ポスター印刷のソクプリでは印刷解像度についてはB0(1456mm×1030mm)であれば120ppi~200ppiを推奨していますので、photoshopを使って200ppiに上げて印刷してみました。
※解像度を高く設定しすぎると出力が出ないことがあるので注意!
解像度が高いほうが画質がキレイになるからと解像度を高く設定してしまうと、データが重くなってしまい、出力が出ないことがあったりプリントサーバーの処理が出来ずに思ったような印刷内容にならないことがあるので要注意です。また1Gを超えてくるデータになるとデータ入稿とデータ確認に時間がかかり、お急ぎの場合は当日発送が困難になります。
今回、ソクプリで実際に印刷をしてみた結果、解像度が低いデータでも看板や遠くから見るポスターであれば問題ない品質で印刷できました。ただし近くで見て、70ppiのポスターと200ppiのポスターを比較すると画質が劣っているように感じる部分もあります。
また、同じ解像度であってもカメラによって仕上がりの品質が変わることもわかりました。
解像度については今回の記事や下記にある解像度についての記事を参考にしてデータ作成を行っていただけたらと思います。
※品質については個人の主観もございますのでご了承下さい。
いかがでしょうか、他にも解像度についての検証やコラムを掲載しています。
データ制作をされる際の参考に、こちらも読んでみてください。
知識の泉〜トリビア〜 実証編
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